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床擦れの悩みを一人で抱えずに

ご家族の介護をされている中で、皮膚の赤みやただれに気づいて不安を感じている方は少なくないと思います。床擦れ(褥瘡:じょくそう)は、寝たきりや車椅子での生活が続く方に起きやすい皮膚のトラブルです。ご自宅での対応に限界を感じていたり、大きな病院への通院が難しかったりする場合でも、皮膚科で相談していただくことで状態の改善につなげられます。
東大阪市・河内小阪のかすみ皮膚科クリニックでは、塗り薬の処方だけでなく、日々のケア方法や生活環境の見直しも含めて一緒に考えていきます。介護をされているご家族のご負担にも配慮しながら対応いたしますので、お一人で悩まずに、まずはご相談ください。
気づきやすい初期の異変
- お尻や腰の骨が当たる部分が赤くなっている
- 赤みを指で押しても白くならない
- 皮膚がふやけたり、めくれたりしている
- おむつ交換のたびに同じ場所が赤い
- 本人が体の下側の痛みを訴えている
褥瘡が起きる仕組みと背景
褥瘡は、体の重みで皮膚が長時間圧迫され続けることで血流が悪くなり、皮膚やその下の組織が傷んでしまう状態です。特にお尻の仙骨部、かかと、肩甲骨、後頭部など、骨が出っ張っている部分にできやすい傾向があります。
圧迫だけが原因ではなく、栄養状態の低下や皮膚の乾燥、おむつ内の蒸れや摩擦なども発症に関わっています。ご高齢の方は皮膚が薄くなり、弾力も低下しているため、短時間の圧迫でも褥瘡につながることがあります。糖尿病や循環器疾患をお持ちの方は血流が滞りやすく、さらにリスクが高まります。
褥瘡の深さで変わる重症度
褥瘡は皮膚の傷み具合によって段階が分かれており、それぞれで治療の進め方が異なります。
ステージⅠ(発赤)
皮膚に赤みがあり、指で押しても色が戻らない段階です。皮膚そのものは破れていませんが、すでに組織へのダメージが始まっています。この段階で対処すれば悪化を防ぎやすくなります。
ステージⅡ(浅い損傷)
皮膚の表面が破れて、浅い潰瘍や水ぶくれができた状態です。痛みを伴うこともあり、おむつ交換時の摩擦やずれで悪化しやすい段階です。適切な外用薬で傷口を保護しながら治療を進めます。
ステージⅢ(皮下組織までの損傷)
傷が皮膚の深い層まで達して、皮下脂肪が見えるほどの潰瘍になった状態です。感染のリスクが高まるため、医療機関での定期的な処置が必要になります。
ステージⅣ(深部組織の損傷)
筋肉や骨にまで損傷が及んだ重度の状態です。入院治療や外科的処置が必要になることもあり、専門的な医療機関と連携して対応いたします。
薬だけに頼らない褥瘡のケア
褥瘡の治療では塗り薬を使って傷の回復を促しますが、それだけでは根本的な解決にはなりません。当院では、ご自宅での生活環境やお体の状態を踏まえた総合的な対応を大切にしています。
外用薬による傷の手当て
褥瘡の状態に応じて、傷を保護する薬や感染を防ぐ薬を使い分けます。壊死した組織がある場合はそれを取り除く処置を行い、傷が回復しやすい環境を整えます。
栄養面からの改善
褥瘡の回復には十分な栄養が欠かせません。特にたんぱく質や亜鉛、ビタミンCなどが不足すると傷の回復が遅れやすくなります。ご高齢の方は食が細くなっていることも多く、知らないうちに栄養不足に陥っているケースがあります。食事内容の見直しや栄養補助食品の活用についてもご相談いただけます。
生活環境の見直しと多職種との連携
体圧を分散するマットレスの導入、体位の変え方、おむつの当て方など、ご自宅でできる工夫についても時間を取ってお伝えします。ケアマネジャーと連携しつつ、ご自宅での生活全体を見直していくことが大切です。
